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医療機関に勤めて分かったいくつかのこと①

私は音楽をやる傍ら、アルバイトで医療機関に勤めていました。2年ちょっとだったかな?

そこで私が知ったことを、少しでも誰かの為になるのならと思い書いてみようと思います。

そもそも私がいた医療機関は内科とか整形外科等といったクリニックや、それこそ大きな病院ではなく

“MRIとCTの検査のみを行う”医療機関でした。

(なので音楽をやっている身として風邪をもらう心配もありませんでした)

検査にくる方には2パターンあって

病院からの紹介で来る方(保険診療)と

人間ドック目的で来る方(自由診療)とがあります。

どちらが多いかというとやはり圧倒的に保険診療です。

今回お伝えしたいことが保険診療の方ではないのでこちらに関してはスルーしますね。

芸能人など知名度のある方が病気を公表したり、お亡くなりになると問い合わせがぐっと増えます。

2015年に北斗晶さんが乳がんを公表し、翌日川島なお美さんが胆管癌で亡くなったと報道された時には電話回線が爆発するのではと思うほどの問い合わせでした。

やはり知名度が高ければ高いほど、病気になる前の姿を知っている方が多いので

私達一般人もショックが大きいと思いますし不安になると思います。

メディアでも医療に関しての特集が組まれますし、ネットにはいろんな情報が載っていますしね。

そこで1日に何十件も問い合わせを受けた私がお伝えしたいことを書かせて頂きます。

①少しでも何かしらの症状(痛みやしこりなど)がある場合は、検診ではなく専門の医療機関にかかりましょう

②ネットの情報は医療機関発信のものだけを参考にしましょう

③既往歴や体で弱い部分がある方は掛かり付けの病院を決めましょう

こんなところですかね。

年に1回人間ドックを受けましょうっていうのは正直現実的ではないのかなと思います。

全身くまなく検査したら何十万とかかりますしね。

なので年に1回の会社や地方自治体の健康診断に加えて

MRIやCTなどをプラスで受けられる項目があり補助が出る方は、それは利用された方が絶対に良いです。(自由診療って本当に高いですから)

①について

これが一番伝えたいことです。

正直な所問い合わせ対応で一番多く、かつ大変だったのが何かしら自覚症状があり不安なのですぐに検査したい、という要望でした。

いやわかるんですけどね、気持ちはとても分かるんですけど。

例に出して言うと例えば女性からの問い合わせで

『胸にしこりのようなものがある気がするので心配だからMRIの検診を受けたい』という問い合わせを受けるとします。

その場合

『ちゃんと専門の医療機関にかかってください』という理由でお断りをします。

そもそも検診(人間ドック)って何をするかって

健康な人が病気がないかと精査するんです。

なので少しでも何かしらの症状がある方は検診は相応しくありません。

大多数の方が

MRIやCTを撮れば何でもわかるんでしょ?というような認識でいると思いますが

検診では今までの統計に基づいた一般的なことしかわかりません。

症状がある方に関しては、その道の専門医にどういった撮影方法で検査をするという指示が必要となります。

私のいた医療機関でももちろん最初に医師による問診があり、資格をもった検査技師が撮影を行いますが

仮に何かが見つかった場合にはその画像を持って病院へ行ってください、で終了です。

※紹介状を書く事は可能ですが、基本的にはご自身で探された病院宛に書きます。

その紹介先でその画像が使えれば良いですが、違う撮影方法の画像が必要だったりとか、MRIじゃなくCT画像が欲しいなんてことになったら次からは保険診療で検査出来ますが二度手間です。(何度も言いますが自由診療だと何万とかかりますのでそれもパーです。)

続く


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